乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】



「優奈は?」




陸さんが周りを見渡しながら、私の近くに来た。




「まだ着替えてるみたいで…」




「あっ!優奈ちゃんだーっ!」



「ゆなちゃんゆなちゃんっ」





蒼空と唯がそう叫びながら、更衣室の方へ走って行く。



するとそこにはモデル並みにスタイル抜群の優奈ちゃんが立っていて。




「遅くなってごめんなさいっ…」




優奈ちゃんは少し照れくさそうに笑いながら近づいてきた。



みんな優奈ちゃんの美しさに言葉をなくしているようだった。





「おっせーし、何してんだよ」




ただ一人、陸さんだけがいつもと変わらない感じだったけど…



内心はドキドキとかしてるのかな…



だって女の私でさえもドキドキしちゃうくらいだもんね…



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