乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】
私と陸さんもパラソルを立てて、その下に座った。
「奈緒、それいつまで巻いてんの?」
陸さんが笑いながら私の隣に座る。
「え!?…ああ~そろそろ取ろう…かな」
目の前にナイスバディな優奈ちゃんがいるのに、やだよーーー
風邪ひいてることにすれば良かったかなぁ…
「あー、でも待って、やっぱ取んなくていいわ」
タオルを取ろうとした私の手を掴んだ。
「え?」
「他のヤツに見せたくねーし。海入るとき取れば?」
「あ…うん…」
それって…
私がデブで恥ずかしいからとかって理由じゃないよね?
あんなのが嫁かよって思われるのが嫌だからとかだったらどうしよう。
「なんか懐かしいなー」
どさっと勢いよく陸さんが寝転がった。