乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】



「まぁ…そんな奈緒がかわいいんだけどな」



「陸さん…」



「じゃー、海いくべ?蒼空たちは長谷部さんが見ててくれてるし」



「うんっ」




私がタオルを脱ぐと、すぐさま陸さんが浮き輪をかぶせてきた。




「お前泳げねーだろ?」




「ちょっとは泳げるもん!陸さんもいるし…浮き輪いらないよ」



「いーから。お前は体に浮き輪巻きつけてろ」





そう言って私の手を取って海へ向かった。




や、やっぱり…



お腹の肉がヤバいのかな!?




陸さんそれに気づいて浮き輪しろだなんて言ってるんだろうか。




はぁ…


気を遣わせちゃったな…




海では優斗ママと渉ママが気持ちよさそうに浮き輪でプカプカしているのが見えた。



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