乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】
そう言ってちょっと不機嫌そうに口を尖らせた。
「み、水着はみんな裸のようなもんじゃん!それにこれ、そんなに露出度も高くないし…」
「いーから。今度からお前はウェットスーツでも着ろ」
「はぁ!?ありえないよーっ!これからも水着着るも…ンンッ…」
私が言い終わるのと同時くらいにキスされた。
「陸さ…見られる…」
「見えねーよ。っつーかお前いつも周り気にしすぎだから」
「だって…」
「そんな余裕なくしてやるよ」
艶のある声が耳に響いてくる。
ドキドキが止まらなくて心臓が飛び出てしまいそうだ。
もう一度唇が重なり合い、キスが深くなっていくのと同時に体もどんどん密着していく。
海の上でこんなキスされるなんて…