乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】
そんな陸さんに私はずーっと惚れっぱなし。
こんな人が旦那さんだなんて、いまだに信じられない時もある。
「…なんだよ?」
「え!あ…」
家に帰る途中、私は無意識に陸さんを見つめてしまっていたらしい。
急にこちらを向いたからびっくりした。
そんな私を見て、陸さんがクスっと笑った。
「なに挙動不審になってんの?」
「べ、別にっ…」
「まさか、見惚れてたとか?」
ぐ………図星です。
「相変わらずかわいーなっ」
そう言って、唯を抱っこしていない方の手で私の頭をワシワシと撫でた。
「違うしっ…」
「素直になればー?」
陸さんの笑顔は綺麗すぎて見惚れてしまう。