乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】


イタタ…


お尻がジンジンする。




「ブスがっ!最初っからてめぇに用はねぇんだよ!」



「放っといて俺らとあそぼーぜ」




男達が優奈ちゃんの両側に立って腕を掴んだ。





「…ちょっとあんたたちっ!」





立ち上がろうとしたが、倒された時に足首を捻ったらしく痛みが走った。






「やだっっ……奈緒さんっ!」




優奈ちゃんがこっちを向いて叫ぶ。




「奈緒っ!」




その時陸さんが来て、私の肩を抱えて立たせてくれた。




「陸さんっ!」




陸さんは男達の方を睨みつけた。



そして



「おい…てめぇ、今なんつった?」




と、私にブスと言った男のことを睨みながら迫っていく。



< 132 / 263 >

この作品をシェア

pagetop