乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】
「あんたオレの事ずっと避けてるっしょ?」
「え!?」
「ホントわかりやすいな。…まぁいいけどね」
だって…
この前の事をどうしても思い出しちゃうから。
もうあの事は考えたくないのに…
「な、なんか用ですか?」
本当は無視して立ち去りたいけど。
「アレ、いいわけ?」
優斗パパが陸さん達の方を顎でしゃくった。
「…同じような事、優斗君ママにも言われました」
「うちの嫁に?」
「嫁なんだからちゃんとつかんどけって。弱気になるなって言われたけど…私の性格上それは無理だから…」
「へぇ、うちのがねぇ…」
優斗パパは笑いながら優斗ママの方を見た。