乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】
もっとかわいくなろう。綺麗になろう。
陸の好みの女の子になったら振り向いてくれるかな?
私は必死にメイクも勉強したし、オシャレも頑張った。
でも陸は…
いつも子ども扱いしてきて。
そして彼女と結婚しちゃったんだ。
それでも…
この気持ちは消えない。
例え私の想いが伝わらなくても、陸の側でいつまでも笑ってられればいい。
陸の特別にはなれないけど、違う意味で“特別”になれればいい。
そう心に決めていたのに…。