乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】
お兄ちゃんの部屋から卒アルを探し出し、陸に渡した。
「陸、私の部屋で卒アル見ない?」
「お前の部屋?ちゃんと掃除してんのかよ、前に今江がお前の部屋はきたねぇって言ってたぞ」
「なっ!お兄ちゃんそんな事言ってたの!?いつの話!?いつも綺麗にしてるもん!」
お兄ちゃんってば…
陸になんてこと言ってんのよ!?
確かに前まではゴタゴタした部屋だったけど…
最近は常に掃除してるのに。
陸は私の顔を見て、意地悪そうにニヤリと笑った。
「ふーん、じゃあ見させてもらうか」
「い、いーよ!」
陸が私の部屋に入る…
初めての事に、私は挙動不審になってしまいそうだった。