乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】



結局俺は優奈に何も言えないまま家を出た。




あいつの真剣な目…



本気なのが伝わってきた。




いつから俺の事を?




全く気付けなかった自分にイラつく。




もっと早くにわかっていれば、優奈を雇うこともなかったかもな。







優奈…





お前には辛い思いさせたくねーんだよ…




なんで俺なんかを好きになるんだよ。







ハンドルを握る手に力が入った。





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