乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】
「ち、違うっ…」
変な奴…といえば、変な奴かもしれないけど。
陸さんが私の顎を掴んで、無理やり上を向かせた。
「俺の目ぇ見ろよ」
私は陸さんの目が見れなかった。
「ごめん…今日ちょっと疲れてるから…先に寝てる」
「おい、奈緒!」
私は振り返らず急いで家の中に入った。
ごめんね陸さん…
私さっき、優斗パパと…
寝室に入り、浴衣を脱ぐとそのままベッドの中へと潜りこんだ。
せっかくの誕生日なのに…
本当になにやってるんだろう。