乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】
私は一瞬言葉をなくした。
陸さん…どうしてそれを…!?
「は、花火大会の…夜?」
「ああ。電話したとき……あいつと一緒にいたんだろ?」
ドキドキして冷や汗が出て、頭が真っ白だ。
私はガバっと頭を下げた。
「ごめんなさいっ!!隠すつもりはなかったの!でも…陸さんに余計な心配かけさせたくなかったから…」
そう言うと、陸さんは深くため息をついた。
もしかして…呆れられた!?
「そんなことだろうとは思ってた。奈緒は俺に気ぃ遣いすぎなんだよ」
私の頭ポンと叩いた。
「でもどうしてわかったの…?」
すると陸さんは、驚くことを口にした。