乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】
車に乗り込み、目的地に向かう。
ママ友家族とは現地で待ち合わせになっている。
陸さんは最近、通勤する時や家族で出かけるときはこのファミリーカーを運転する。
バイクももちろん好きみたいだけど、たまに乗るくらいかな。
車は結婚してから買った。
運転している姿もすごくかっこよくて…
私はいつも子供たちと一緒に後部座席に座るんだけど、斜め後ろから見る陸さんにいつもドキドキしていた。
はぁ。
私っていっつもときめいてばっかだな…
もういい加減慣れてもいい頃なのに。
全然慣れない私の心臓。
現地に着くと、すでにママ友家族が到着していた。
優斗君と渉君がこちらに向かって手を振っている。
それを見た唯と蒼空がはしゃいで外に飛び出した。
「こらっ!急に出たら危ないでしょー!?」