乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】
「それとこれとは別だ」
「うーーーケチィ…」
「まぁ…あの頑固なおっさんを丸め込んだのは大したもんだけどな」
「そーだよぉー!」
ちらっと見ると、優奈ちゃんが両手で陸さんの腕を掴んでいる。
はぁ。。。
見るな見るな。
見ちゃダメ…
「じゃあー今度飯奢ってやる。それでいーだろ?」
「やったぁーーーっ」
陸さんの腕に抱きついたところをしっかり見てしまった。
いくらなんでもスキンシップ多すぎじゃない!?
同じ部屋に嫁がいるんですけど!!!
女子高生相手にイライラしてしまう。
優奈ちゃんが陸さんと話し終えて、私の隣の席に来るころには、私もイライラしすぎてゲッソリしていた。