乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】
翌日、陸さんは朝イチで杉田さんに昨日の電話の事を聞いてくれたみたいで。
でも特になんの問題もなかったみたい。
本当にただ確認したいことがあって電話したらしい。
それならいいんだけど…
優奈ちゃんの表情が少し気になったんだよね。
私の気のせいだったのかな…?
「ママ~公園に行ってもいいー?」
幼稚園から帰宅した蒼空は、リュックを置いてボールを手にしていた。
「うん、じゃあママも行くよ」
「やったー!優斗君も行くって言ってたんだぁ」
「そうなんだ」
じゃあ優斗ママも来るってことだよね…
私はまた笑われないようにと、髪をとかして簡単にメイクもした。
時間があるときはこうやってメイクもちゃんとできる。