乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】
「それよりあんた、今日雰囲気ちがくね?」
優斗パパはじっと私の顔を見つめる。
「えっ!?ああ…メイクしてるからかな…?」
「その顔も悪くねーな」
「そう…ですか?」
優しく笑いかけられると調子狂っちゃうな…
いつも馬鹿にしたように笑われるだけだったから。
「あんた見てるとホント飽きないな。旦那が溺愛してんのもわかるわ」
「え?」
「あんたの旦那さ、この前イラついてたよな」
「陸さんが?」
「すげー睨んできてたし、俺の事」
何かを思い出したかのように笑っている優斗パパ。
「怖そうに見えるかもしれないけど…すごく優しい人なんですよ?」
「ふっ。それはあんたにだけだろ?」