乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】
「そんなこと…ないです」
優奈ちゃんにもすごく優しいもん…
私が嫉妬しちゃうくらい。
「うちの嫁もそんくらい可愛げがあればな」
優斗パパは優斗君が遊んでいる方を見つめて目を細めた。
「あの…優斗君パパは優斗君のこと…ちゃんと愛してますか?」
「え?」
「こうやって休みのときも一緒に遊んであげてるくらいだし、愛してますよね…?」
「あんたって変な事聞くな?」
「すみません…」
「当たり前だろ、子供が嫌いな親なんていねーんじゃねーの?」
それを聞いてホッとした。
「そうですよねっ!」
私の顔を見た優斗パパはニヤリと笑って、
「あんたって…ほんとおせっかいだよ」
と、捨て台詞を残して優斗君と蒼空の方へ歩いて行った。