乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】
嘘と真実



金曜の夜の繁華街は多くの人で賑わっていた。



同窓会なのか集団で集まって盛り上がっている男女や、必死にお客さんを探している飲み屋のキャッチ、仲良さげに腕を組む恋人同士。




キラキラしているネオン街を通り抜けて、待ち合わせ場所の百貨店の入口に着いた。





考えてみれば優奈ちゃんはまだ高校生なんだよね…



ご飯食べ終わったら早く帰さないとな…




ふと横を見ると、可愛いワンピースを着た優奈ちゃんが笑顔で手を振り、こちらに走ってくるのが見えた。




沢山いる人の中でも、優奈ちゃんの可愛さは目立つ。



周りの男性がみんな振り向いている。




「奈緒さん!突然すみませんっ」



「ううん、大丈夫だよ~」





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