乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】
私と優奈ちゃんは杉田さんが待っている創作料理のお店へ向かった。
店内は落ち着いた雰囲気で、高級そうなお店。
杉田さんは私達を笑顔で迎えてくれた。
でもその笑顔の裏側は、どんなことを考えているのか…
「驚いたよ、優奈ちゃんが急に職場の人も一緒に、なんていうからさ」
杉田さんは笑って、目の前にあるグラスに入ったビールをくいっと飲んだ。
「すみません突然お邪魔しちゃって」
「いや、いいよ。かわいいこは大歓迎だ」
本当は優奈ちゃんと二人っきりが良かったんだろうな。
そう顔に書いてあるし…。
料理はどれもとても美味しくて。
私達は他愛もない話をしながら食事を楽しんだ。