乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】



「君は何を頼むんだい?」



「あ…えっと、私はジンライムで…」




優斗パパは何事もなかったかのように普通に接客してその場を去って行った。




びっくりした…



まさか優斗パパが働いてる店だったなんて。




「で…、君は桐谷君の奥さんだったよね?」




「はい…そうですけど」




「桐谷君も頼もしい奥さんを捕まえたな。バイトなんかの子のために、俺と飲まなければいけないなんて」



「優奈ちゃんは…陸さんの昔から知ってる子で本当の兄弟みたいな関係ですから…当たり前です。だからもう優奈ちゃんに陰でご飯を誘ったり、脅したりしないでくれませんか…?」




杉田さんがわっはっはと声を上げて笑った。




「脅すだなんて、人聞き悪いなぁ!俺はただ優奈ちゃんの誘いに乗っただけだが」




「え?」



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