乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】



「君がこの責任を取ってくれるのかな?」




「せ、責任…ですか?」




「まぁ、こっちとしては契約しなくてもいいんだがね?うちと取引したい会社なんて山ほどあるんだから」




杉田さんとの取引は絶対に成功させたいって前に陸さんが言っていた。


でも―――…




「責任って…なにすればいいんでしょうか」




「君もバカな事聞くなぁ?大人なら言わなくてもわかるだろう」




「それって…」







その時、杉田さんの携帯が鳴った。




「ちょっと失礼」




そう言って、携帯を持って御手洗いの方へ行ってしまった。



フと気づくと、私の手は震えていた。




私―――怖いのかな…




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