Calender_Girl


僕はその、彼女の笑顔を見ながら回想する。

初めて逢った日の事を。
誰もいない会議室でのぎこちない会話。
廊下で人目を気にしながら話した夏の日。
霧雨の中を歩いた秋の日。
甘味菓子を土産にくれた旅帰りの、あの日。

.....思い返すと、楽しかったな。

でもそれは、恋愛、と言うような
甘美な感覚とは少し違うようだな、とも
また思う。

どちらかと言うと、慈愛、友愛、そう言った感情に近いものだろうな、とも思う。
 
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