Calender_Girl




バッド・タイミング。


そんなものかもしれない。




-------*-----

それから、かなりの時間が経った。
彼女は、新しい環境で頑張っている事だろうと思う。

僕も、相変わらずの毎日で
愚かに生きている。


時々、悩んだり、喜んだり。
いろいろな事を感じながら。

心は、ワイン・グラスのアイス・キューブのようなものだ、と思う。
暖めてしまえば、いつか、鋭く尖ったキューブのひとつ、ひとつは
溶けて無くなってしまうだろう。
でも、凍えたままなら.....。
いつまでもキューブのエッヂは鋭いままだ。
何かの拍子に、薄いワイン・グラスは割れてしまうかもしれないから
暖めておきたい、と思う。


それは、別に彼女でなくてはならない、と言う事はない。
でも.....。誰でもいい、と云う訳でもない。

そうそう、マアちゃんが、崇くんを通じて
僕にお友達になってほしい、と言ってきたが....。
やっぱり、そんな気持ちにはなれない。

だから、彼女に対して慈しみの感情だけだった事ではない事が
今の僕には良く解る。

だけど、もう済んだ事だから。

そういう気持ちで、これを書き始めたけれど
もう、必要が無いような、そんな気もしている。
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