Calender_Girl
今思うと、これはその子にとっての自己主張だったのだろう、と思う。
僕の意識に残るようなアピールをするつもりが、イマ風の若者っぽく
ちょっと攻撃的な感じになっていた、のだろうと思う
(後で聞いた話しだが、僕の年を10歳くらい若く見積もっていたらしい)。
それから、しばらくはそんな感じでさりげなく毎日は流れたが
ある時、何でも無い用事でわざわざ僕のところに、その子は尋ねてきた。
.......メールで済むのになぁ....
そう思いながら、僕はそれでも女の子だから、と
割と丁寧に扱った。
僕はいつでもそれで誤解されるのだが、これはなんというか、習慣だ。
別に女の子だけではなくて、男にも割と丁寧な方なので
相手によってはバカにされたりもするのだが......まあ、それはそれでいい。
その子は、可愛らしくにこにこしながら、ぎこちなく言葉をつないだ。
不自然に礼を言い、ちょこちょこと歩いて行った。