Calender_Girl


なぜ、沈んでいたかは解らない。でも、とりあえずはMLに投稿する
気にはなったみたいだな。と僕は思った。
掃除の本、なんかを読むような
割と大人の婦人っぽいところもあるらしい。
普段の感じからすると、やや解離的なイメージも感じられ
そこがイマふう、にも思えた.....。



と、思っていると僕のデスクに、彼女は論文集を持ってやってきた。
いつもの回覧物である。


誰に回してもいいのだが、なぜか僕のところに来るので
僕は、愛らしいその子の顔を見るのが楽しみになっていた。


でも....。


「あの....回覧.....!☆×#%!?」


バン!と,重い論文集を机に投げて、彼女は行ってしまった。
俯いて、小走りに。



ん......?




同僚の崇くんに貰ったデスクトップカレンダー。
この月は、セクシーな外人女性が太もも露に
ニュージーランドの平原、兎よけのあるような果てし無いところで
葡萄棚に果実よろしく洗濯物、色とりどりの下着を干している写真だった(笑)。


あ.......(笑)。


まずかったかな。また...。 ま、いいか。



でも、取り合えずは沈んでいる気分は持ちなおしたみたいネ。(笑)


何が理由かは解らないけど、とりあえず良かったと思った。
それからしばらくの間、廊下で会っても話してくれなかったけど(笑)。

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