Calender_Girl
意外に潔癖なのは知ってたけれど、そのカレンダーは一応、Mod's Hairと言う
女の子が行く美容院のもの、なんだけどネ......。
でも,僕が何を置いてもいいと思うんだけどさ。
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今、思い返すと
夏休みにひとりで心細かったのかな、なんて思う。
淋しい思いをさせていた、なんて僕は少しも思わなかった。
色白で可愛い子だから、周りの同僚からサービスされているだろうと思ったのだ。
(でも、思うとグループのメンバーは皆、売れていたのだった。僕以外は。)
でも、このMLの内容を今、思い返すと
掃除をしてのんびりと過ごしていた...って言うから
リゾート地にあるこのオフィスで、随分淋しかったのだろうな、なんて思う。
その子が淋しい思いをしていたと思うと、なんだか....ねぇ。罪悪感。
僕が感じる必要もないのだけれども。
それよりなにより、余計なお節介をして迷惑だといけない、と言う配慮の方が
強かったような気もする。今、回想すると。
次のミーティングの日には、もう、いつもと変わらない感じに戻っていた
僕と、その子だった。
なんとなく感じられたのは、彼女と彼等、MLのみんなとは
この出来事があって、なんとなく打ち解けた感じになったみたいだった。
たぶん、彼女が沈んでいるのを,周りのみんなで気遣って....と言う感じだろうと思うけれど
僕だけプロジェクト・ルームが違うので、本当の所は解らない。
もしそうだとすると、彼等には、僕と彼女がある程度親密だ、と取られている事になるのだけれども。
また誤解されてしまったのだろうか。
普段も彼女に会う事は無いので、まあ、それでみんなに親切にしてもらえるなら
僕が出ていく事も無いだろう、と、すこしだけ僕らは距離が離れた感じがした
2年目の夏の終りだった。