Calender_Girl




夕方、大抵僕より先に帰るその子に偶然あったりすると


....今,帰りなの?おつかれさまー。




「...!..はいっ。...あ...おさきにしつれいします。」

なんて、彼女はちょっとびっくりした顔をして俯いて駆けて行ったりして(笑)






何をそんなにびっくりしてるのかなぁ。なんて僕はぼんやりと後ろ姿を見送って





....あ、家,同じ方角だったっけ。送ってあげれば良かったかな。

なんて,後になってそう思うのも、いつものことだった。



でも、なんとなく爽やかに優しい気持ちになって。
彼女が歩いていった廊下にさしている傾いた陽射しと
長い影をぼんやりと見ている僕だった。
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