Calender_Girl
---monologue at tonite-------
なんて書いてたりして(笑)
今,読み返すとちょっと恥かしかったりもするのですけれど。その時の気持ちを
思い出してしまって。
でもまあ、それは僕にしか見えない、具象以前の部分。
読者を意識しないと、売り物にはならないのですね。
構成とか、説明とか。展開とか。
そうして事実から変えていってしまうと、読み物にはなるけれど
僕が読んでもただの客観的読み物、になってしまって。
でも,詩とか詩的物語、みたいなのは
割と曖昧でいいので、両立したりして......。だといいなぁ。
この頃になると、彼女は
以前のように、過剰に人目を気にするような感じではなく
僕から見るとごく普通に振舞えるようになったようだった。
たとえば、廊下で偶然会った時とかに
以前だったら、人が居る時には硬い表情で
速やかに立ち去る、と云う感じだったのが
この頃は、割と普通にお友達、と云う感じで
柔和な表情で会話を続けられるようになっていた。
ミーティング・ルームに居る時も同じで
以前は、他のメンバーが居る時は
硬い、仕事。と言う表情だったのに
最近は、表情豊かに感じた事を話すようになっていた。
初めて会った頃のように、棘棘しく話す
幼稚な少女、と云う面影は失せて
自然だな、と思わせるような開放感を思わせた。
安定した情緒が基盤にあるのだろう、と僕は思ったが
その基盤が何か?と言う事までは気にしなかった。
みんなが優しくしてくれるので、安心したのかな.....と
そんな風に考えて。
良かったね。 と
心の中ではそう思っていた。