Calender_Girl
その年の夏、僕がコンピューター・ルームにいると
その子はちょこちょこ、と歩いてきて「パソコンがヘンなんですけど...」
僕は、ハイハイ、とにこにこしながら様子をみてあげた。
「ありがとうございます」と、折り目正しく、でも、なーんとなくぎこちない笑顔だった。
僕も、ふだんは気にしないのに、この時は、夏だったから
.....汗臭くないかな...
なんて、ちょっと気にしてしまって(笑)すこし、その子との距離を置いた。
何故かと言うと、その子が僕の直ぐそばに居たからだった。
.......ちょっと、困ったな....。
僕は、回想していた。