Calender_Girl
でも、すがすがしい気持ちだった。
青空のせいかな....
なんとなく、"feels so good /Chuck Mangione"と言うような気分だ。
朗々と響くフリューゲル・ホーンの音を思い出し
昔吹いていたトランペットを、もう一度練習ししようかな、なんて思った。
その何日か後、ちょっと用事があって
僕は彼女たちの居るプロジェクト・ルームを尋ねた。
午後の陽射しがぽかぽかと暖かい晩秋だった。
西日があたるこの部屋は、小学校の教室くらいの大きさなので
なんとなく、資料や測定機、コンピューターが無ければ
学校を思い出すような...そういう事もあるかもしれない。
真中にあるディスカッション・スペースに,彼女は一人で座って
イメージボードに付箋を沢山貼っていた。
真剣そうな顔を見ると、やっぱり研究者なんだなぁ、と僕は
妙に感心したりした(笑)。
ちょっと見、頼りなさそうな女の子にしか見えないんだけど.....
僕はにこにこしながら近づいて、すこし肩の力を抜かせてあげようと思い
「お や....ち よ が み で す か....?」と、間延びした感じで言った(にこにこ)。
彼女はマジメそうな顔で「チガイマス。」と言いながら、でも,目は笑っていた。
仕事してるんだから。そういうケジメのある彼女は、なんとなく好ましく思えた。