Calender_Girl
*-She sold me magic/Lou Christy(魔法/ルー・クリスティ)-*
----monologue at tonite-----
恋ではないにしても、それはやはり、魔法のようなものだろうか。
何でも無い日常が、あざやかな色彩をもって感じられて。
この頃は全然そうは思わなかったが、こうして記述していくと
そう感じられる。自分が楽しんでいた事がよくわかる。
そして、書き続けて行く事で、過ぎ去りし日々への愛着と惜別の想いが
少しずつ軽くなっていくような気がするから不思議なものだ。
思い出は変わらないから美しい。
そして、未来は変わるから楽しい。
そう思えてくる。
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さて、ダンス大会(?)の後、僕らは勢ぞろいして
工場見学に行った。
その工場には、大きな冷蔵庫があって
それを見学しに行ったのだ。
ちょっと雨模様の日で、小雨を避けながら
僕らは軒先伝いに歩いた。
寒いねぇ、ちょっと生憎だあ、誰の行いが悪いんだ?とか(笑)
思い思いの事を言いながら。
僕らは、にこにこ笑いながら冷蔵庫の入り口まで来た。
その冷蔵庫には、勿論防寒着を着なくては入れない。
真っ赤な防寒着を僕は選んだ。
なんとなく、赤が気に入ったんだ。
その日はそんな気分だった。