Calender_Girl
そして僕は、佳や洋と一緒に冷蔵庫に入った。
和くんと、あの子、それと崇くんを後に残し
寒ーい冷蔵庫で見学。
出てきたら、睫が凍っていた。
それを見て、キャハハ、と笑い転げる彼女。
なんだか、無邪気でいいなぁ、と思った。
そして、僕が着ていた防寒着を「貸して!」と
にこにこしながら、半ば奪い取るように(笑)手早く。
その瞬間、僕等の側には誰も居なかった。
.......防寒着なんて一杯あるのになぁ。
僕は、XLサイズの防寒着に包まって冷蔵庫に入る
Sサイズの彼女が眼鏡をしているのに気づき「おーい、メガネ凍るぞー」と
笑ってガラス窓を叩いた。
彼女は慌ててメガネを取った。
ふと、視線を感じて振り返ると
和くんと崇くんが、なんとも言えない顔で僕らのことを見ていた(笑)。
みーたーなー、と、化け猫映画のような手招きをして
僕はふざけた。
明るい関西人、崇くんは反り返って笑っていた。