Calender_Girl




どうしてクリスマス休暇とらないの?と聞くのもヘンだし
第一そんな事を崇くんに聞かれると、またヘンに誤解されるな(笑)と、黙っていた。

なんとなく、でも、彼女もあまり笑顔なく、かと言って沈んでいるでもなく....
落ちつかない感じに見えた。

でも、忘年会には出るらしかったから、それはそれで良いかな、とも思った。


次の週。クリスマス休暇が終わって、冬休みの予定を告知する事になった。


「あ、僕は例によって車の整備、それと温泉かな」なんて。


彼女は九州に帰って、大分から熊本を旅行する、なんて言って予定を出した。


「いいねぇ実家があると」なーんて僕もにこにこしながら言った。


まあ、故郷だし、幼馴染も居るだろうな、なーんて思っていた。







年末、僕はお袋の希望で温泉で1泊。
サラリーマン時代の会社保養所のご主人の御厚意で....と言う訳だ。

楽しく年末を過ごしたあと、家でのんびりしていると
高校時代の友人から「スキー行こう」とtelがあったので

ほいほい、と出発。

もともとスキーは大好きなのだった。


スキーに行くのもそうだけれど、行き帰りに友達と話す時間がまた楽しい。
車で行くと、誰とも気がねなく話せるので、それもまた良い。

道すがらその友人は「最近出会いある?」なんて不届きなことを言うので(笑)
もちろん冗談だが、僕はコンビニで出会った高校生たちのことを話した。

その友人は「警察沙汰になるぞ」とか「親爺に殴られるぞ」とか冗談半分に言う。

まあ、そういう風に見るのが普通だと思う...が。
多分にTVなんかのイメージもあるのだろうと思う。
現実にはそんなにヘンな女の子と言うのは居るようで居ない、と言うのが僕の実感だ。
と、僕はそう彼に言うと「そうかねぇ」なんて言っていた。


まあ、僕のまわりに居ないだけなのかもしれないけれど....。

< 91 / 202 >

この作品をシェア

pagetop