Calender_Girl


ああ、そういえば、バイト仲間のお父さんとか、お母さんとかが
時々買い物にきたりしたっけな。

やっぱ心配なんだろうな、と思ったりもする。

なんとなく、偵察するような感じで僕の事も見たりするのだけれど(笑)
何も気にする事はないので、僕はにこやかに挨拶したりしてたのだけど.....。


普通、心配するかな.....。


今、冬休みで九州に帰っている彼女の事を、思い出しもしなかった自分に気づく。
旅行に行く、とか言ってたけどネ。


まあ、ただの同僚だから別に気にもしなかった、のだけれど。

ただ、周りの仕事仲間が妙に気を回すのが不思議だった。
どうしてそういう事をするのかなぁ、なんて.....。





スキー場は快晴だった。
雪の斜面にレールを刻むように、スピードを上げてターンする。
大きく、小さく。小刻みに、ゆっくりと。

雪面に手が触れるくらいに体を倒して。これが最高だ。



スポーツはやっぱりいいな。


爽快な気分で、僕等は山を降りてきた。







お正月休みが明けて、1月7日。
今日からはまた仕事だ。

オフィースも、昔みたいに晴れ着の女の子が華やかに....なんてコトはない。
殺伐とした、いつもと同じ雰囲気。

それもそうで、僕等とは違って主任研究員の人とかは
休みなく研究しているのだから、正月も無いのだった。
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