Calender_Girl


それで......



何かが決定されたらしく、和君たちを重苦しいムードが包むようになった。
もちろん、彼女も.....


ひどく塞ぎこんで、廊下であっても下を向いて、去ってゆく。




どうしたのかな?と僕は思ったが.....



特別にどう、と云うのでもなく。
もとより、僕等はたたの同僚だったのだから。



そして、2月が来る。


僕のプロジェクトも終わり、一安心。3月の期末を迎えられる。
だけれども、和くんたちは.....


次の仕事を貰えずに、すでに半年くらいが経過している。
このままでは.....。


その週のグループ・ミーティング。
相変わらず重い雰囲気の中、対面のテーブルについていた彼女は
これまで見せたことのないような目で、僕を見た。


どきり、とするような視線だったが、それは挑発を意味する視線ではなく
何かを訴えているように、僕には見えた。


.....あれは.....。


何度か、ああいう目で見られた事があった。
どうして、あんな?.......。


特別な意味があるのだろうか?僕は、解らなくなった。
ただの仲の良い同僚だと思っていたのだ。




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