偏食系男子のススメ【完】
隣の席の変食家 7
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――一難去って、また一難。
「まさかの告白」
「そのまさかなんだよ」
学校祭初日。どこもかしこも騒がしい。ていうかうるさい。
開会式が済み、一般客が歩いている廊下はなんだかいつもと違って異様な光景に映った。
こんな調子で明日もうるさいのか、と思うとうんざりしてしまう。
ただでさえ人ごみは苦手なのに、他校の生徒がこぞってやってくるせいで同年代の人間ばかりに囲まれ、余計に苦痛。
学生って生き物はどうしてこうも礼儀知らずでやかましいんだろう。ウザいったらない。
「……いつからそんなことになってんの」
「昨日の放課後……、ごめん」
いつになく真剣な表情の早川が、辛そうに唇を噛みしめた。
私たちの劇の公演は午後からなのだが、緊急事態発生ってやつらしい。
ここ最近はトラブル続きで本当に嫌になる。