偏食系男子のススメ【完】
隣の席の変食家 8
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……はて。今更ではあるけれど。
学校祭二日目、朝からやっぱり騒がしい教室内を見渡して、机に頬杖をついた。
うちのクラスは昨日劇の発表を終え、一日いっぱい回ることができ、ほとんどのクラスメイトは既に教室に残っていない。
昨日のように川端さんが私を迎えに来ることはなかった。
……ていうかあの人、学校に来てるのだろうか。
今更気付いたけれど、昨日があんな調子だったんじゃ今日休んだ可能性もあるんじゃ……。
ちらっと見上げた時計は9時半を少し過ぎたところで、あらかじめ得ておいた情報では、確か川端さんは9時ちょうどからのシフトのはず。
……行こう行こうと思いつつ、30分もぼーっとしてしまっていた。
これ以上後回しにするのは余計に気まずくなるだけだよなあ。
……しゃあない、案ずるより産むが易しと言いますし、……頑張ろう。
重たい腰を上げて立ち上がったけれど、やっぱりらしくもない緊張が体を支配して、動きを鈍くした。どこまでカッコ悪いんだよ私。