偏食系男子のススメ【完】

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「藤島の寝顔可愛かった」


「死ね」




約30分の委員会はもはや私にとって束の間の睡眠時間でしかなかった。


教室までの道のりを、早川に連絡事項を聞きながら歩く。



相変わらずウザい彼を睨みつけるけど、相変わらずへらへらした笑顔を向けられるだけで、余計にムカついた。



早川は体育館に行けばいい、とせっかく言ってあげたのに、教室に戻ると言う私についてくるから邪魔でしょうがない。


学校祭の劇、楽しみにしてるくせに。見てくればいいのに。



私が委員会サボったり寝たりして、一番迷惑を被ってるのは早川の方なのに、文句ひとつ言いやしないから不気味でもある。


だからってボス猿なんかに代弁されて不平を言われるのは癪だけど。



優しすぎるのか、バカなのか。どっちにしても一緒にいて落ちつけないから嫌。



慌ただしく人が出入りしている川端さんのクラスの前を通り、自分たちのクラスに戻ってきた。