近くて遠い恋


「ちょっと用事が」



「こ、い、よ」



隆斗の目つきが鋭くなる。



こうなってしまったら観念するしかない。



「いけばいいんでしょ。わかったよ」



友達と適当に話してればいいや。



どうせ部活一かわいい凪沙先輩に集まるだろうし。



私なんて目もくれないだろうから。







ーーと甘い考えをする私に、



予想外の出来事が訪れるなんて、



思いもしなかった。
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