近くて遠い恋


「うわ、また熱中症患者?」



私達を見るなり、保健室の先生はため息をついた。



私も部屋の中を見るとびっくりした。



ベッドは埋まってて、椅子もほぼ座られている。



こんなに熱中症の人が……!



「えっと、遥さんね。結構酷いかも。でも、ベッドはもう使ってるし」



先生は周りを見渡す。



私もどこか寝かせるところはないかと探したけど、なさそうだ。



困っていると、ベッドのカーテンがゆっくりと開いた。

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