近くて遠い恋



「何、その態度」



これ以上あなたに好きにさせないための対策ですけど。



何て言ったら何されるか分かんないから、私は黙ってシューズの紐を締めた。



「まあいいか。そうだ。俺はお前らに文句を言いたい」



「え? なんで?」



「お前らがコートを取るから俺らが走り込みになった。そして俺は倒れた。つまりお前らのせい」



何をいってるんだか。



私は呆れて無視しようと決めた。



「んでここで提案」



提案なんてろくでもないに決まってる。



「今度の日曜。奇跡的に男女ともにオフだから親睦会をしようという名目の合コンがあるって知ってるだろ?」



「えっ、合コンなの!?」

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