メロディ
いつからかギターに
背をむけた

非行に走り音楽が
嫌いになり
人が嫌いになり
大人が信じれなくなり…


兄が死んで3年がたった頃
からっぽだった僕は
何気なくギターに触れた

その瞬間
メロディが浮かんだ

そして詞が浮かんだ

僕は急いでノートとペンを持ち曲を作った


不思議に素直な言葉が
溢れてくる

きっと僕は気持ちを置いてきたんじゃない

きっと伝える方法が
音楽だったんだ

メロディに乗せて
自分の全てを
ぶつけよう


きっと父も兄も
そう思ってるに違いない


それから毎日のように
曲を作り
夜の街へと向かった


歌うのを止めるとまた
からっぽになるのだから


< 11 / 24 >

この作品をシェア

pagetop