正義の味方
「ねー帰りにあそこよっていかない?」
美穂が口を開く

指をさしていたのは大手ファーストフード店だった
「おお!いいねえー♪俺、実ははらペコなんだよなぁ!」

・・・。

「俺もー!もう重くて死にそうや・・」

・・・。

「はぁ~」

「どーしたん?何やさっきからため息ばっかついとるで?」
宏樹があたしの様子を伺う

「どうしたって・・あんた(ら)がついてきてるからでしょ!?」
「何いっとんねん!ついていくかわりに、荷物持ちしてくれたらエエって言ってくれたのはお前やろ!?」
「本気にするとは思わないでしょ!」
「思えや!人間には計り知れないほどの可能性があるんやで!?そう、かのアインシュタインも・・」
「ところでさぁ、あそこに見える大群って・・うち等の学校?」

「おい話聞けや」

「大群て・・(笑)」

といいながら美穂はわたしの指差すほうを見た。

「わたし、目悪いからさー顔特定できないけど・・」
「何ィ!?貴様目も悪いのか!」
はぁ?
「目『も』ってどういう意味!?」
「え?頭『も』悪いんやろ?」

「うざっ もう話しかけんな!」
「あ~ん凛ちゃん許して~な」
「キモい!!」
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