君に好きと伝えよう。
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└お似合いのふたり
----------------どうして、どうして私は、
素直になれないんだろう。
『奈々、そろそろ起きなさい!』
時間は6時35分。
いつものお母さんの声で私は起きた。
二段ベッドから降りて、パジャマのままリビングに向かう。扉を開けると甘い卵焼きの匂いがした。
『おはよう、奈々』
いつも私より早く起きて、お母さんの手伝いをしている寧々(ねね)
寧々と私は双子の姉妹だ。
『早く食べて制服に着替えなさい。もうすぐ陸君達が迎えに来るでしょ?』
『んー』
私は寧々が作った朝ごはんを食べながら、気だるい返事をした。ボサボサ頭の私とは違い、寧々の格好は完璧で今はお皿を洗っている。
『もう、少しは寧々を見習いなさい』
お母さんは口癖のようにこの言葉を言うけど、私は大嫌い。双子だからって似ているとは限らない。
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