君に好きと伝えよう。




『ねぇ、日曜日奈々も陸の練習試合応援しに行こうよ』

部屋でくつろいでいた私に寧々が言う。

私達は今でも同じ部屋で、ほとんどの物を共有して使ってる。


『私はいいよ』

きっと、陸だって寧々が1人で行った方が喜ぶし。


『なんで?行こうよ!私、奈々の分もお弁当作るし海も誘ってみんなで行けばいいじゃん』


『なんで海も?
もう子供じゃないんだから、みんなでお弁当とかないでしょ』


『……』


ほら、やめてよ。そんな悲しい顔しないでよ。もう高2なんだよ?普通恥ずかしいとか思うじゃん。


『だって最近4人で遊びに行ったりしてないでしょ?陸だってなんか寂しいねって言ってたよ。奈々ともあんまり話してないって』

陸がそんな事を?

嬉しいけど、素直に喜べないよ。


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