君に好きと伝えよう。
その夜、私は二段ベッドの下でなかなか寝付けずにいた。
寝返りを何回か繰り返して、私は上で寝ている寧々に問い掛ける。
『ねぇ、まだ起きてる?』
昔は寝るまで喋り続けたり、お母さんに内緒で夜更かししたりもした。今じゃそんな事なくなってしまったけど。
『起きてるよ、どうしたの?』
多分、変わったのは私の方。
寧々に対して嫉妬が生まれたあの日から。
『寧々は……………
いつから陸の事好きだったの?』
こんな事、改めて聞くのは初めてだ。
恋の話も相談も寧々はずっと言いたそうだったけど、私がそれを避けてたから。
陸とのノロケ話なんて胸が苦しいだけ。