君に好きと伝えよう。
└大嫌い
『…………お前さ………』
私の気持ちを察したのか、海がじっと顔を見てくる
『な、なに』
『寧々にこだわりすぎなんじゃね?』
---------!!
なにそれ、なんでそんな事言われなきゃいけないの?それにこだわってる訳じゃなくて私は………
『あんたには分かんないよ。双子だって言っても男同士じゃん。女は色々あるの、見た目とか中身とか嫌でも意識するし、言われれば気にするし比較されるのは当たり前………』
こんな事海に言ったって仕方ないのに口が勝手に動く。こんな卑屈な性格してる自分が大嫌い。
『いや、そうじゃなくて……
周りから比較されて嫌ならなんで自分でも比較する必要があんのかって話』
『は?』
『自分で自分の首絞めて、なにがしてーの?』