君に好きと伝えよう。



『あ、ごめん、今のは……』


海は勢いよくベンチから腰を上げて、明らかに顔は不機嫌だ。


『だからごめんって。話しの流れで言っちゃっただけでその……』


『そんなに陸がいいなら思ってる事全部あいつに言えばいいだろ。ぐちぐち影で悩んでるから卑屈な考えしかできねーんだよ』


『なっ…』


そこまで言わなくても良くない?怒らせる事言ったのは私だけどそんなキレます?

しかも終わりかけた話しが戻ってるしさぁ。



『ってかそもそも、海が悪いんじゃん!!』

『は?』


『海が……海が………』


絶対言わないと決めていたのに、もう喉まで出かかった言葉を止められない。


『海が私の告白邪魔したんじゃん!あの時、
あのバレンタインの時、先に告白したのが私だったら…っ…』


私は海を睨み付けて、走り去った。



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