君に好きと伝えよう。




最悪だ、何もかも。

早く忘れたいのに。



『奈々、どうしたの?お昼ぐらい食べようよ』


遅刻して学校に着いてから、私は自分の机で死んだようにうつ向いていた。遅刻の理由とか授業で指されたりしたけど全部無視。

今はそれどころではない。


『満里奈………
私終わったよ色々と』

どん底を通り越してなんか笑えてきた。


『え、なに、怖い』

そーだよ。全部終わりにして全部忘れちゃえばいいんじゃん。男は陸だけじゃないし、寧々と比較されたくないなら極力避け続ければいい。

登校も下校もこれからは別々で、二人を見ない生活をすれば辛くない。

大丈夫、高校もあと1年で終わりだし、卒業すれば別に……



『おい』

バンっ!と勢いよく机を叩かれた。

それは鬼の形相の海。


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