君に好きと伝えよう。
あれから海も学校に来て、何回も私の元に来たけど寝たふりをしてシカトした。
周りが気を使うほど海は不機嫌だったけど、怒りたいのはこっちだっつーの。
『ちょっと来い』
海は私の手を無理やり掴んだ。
『嫌だ、触んないで』
満里奈が引くぐらいのピリピリ感。
『奈々。海君ずっと奈々が起きるの待ってたんだよ。何か話があるんじゃ……』
『いーの!私は話す事ないし』
すると海が強引に私の右腕を持ち上げて、引きずられるように廊下に出された。
海のこういう所、本当嫌い。
すぐ力ずくで解決しようとするし、加減をしらない。腕が折れたらどーすんの?
むきになって馬鹿みたい。